2015年9月14日 事業用ヘリコプターライセンス取得 中日本航空(株)奨学訓練第2期生 久保田 裕司さん 男性

Q.合格した今の気持ちはいかがですか

A.ひとまずひと段落ついたといった感じです。

渡米前から数えると1年半程度に及ぶ訓練生活が終わってしまったのか、という寂しさもあります。 今思い出すと案外あっけなく淡々と時間が過ぎて訓練が進んできたように思います。

 

Q.何がきっかけでパイロットになろうと思いましたか

A.幼いころに父親に、「空はいいぞ」と言われたことがきっかけです。

その後父は亡くなり、普通に大学生活を送り、就職を決めたのですが、自分に嘘はつけずパイロットを目指すことにしました。

いまでは、パイロットを目指していなかったら?と考えると恐ろしいです。

 

Q.実際にヘリコプターに乗ってみた楽しさは何だと思いますか

A.自分は学生のころオートバイのレースを6年間やっていたのですが、そのオートバイや自動車に比べるとヘリコプターの動作は3次元的な広がりの幅が非常に広く、 言うなれば無限の可能性というか、無限の機動力のようなものを感じさせるこの動きが最高の楽しさであり、、難しさだと思います。

 

Q.訓練の思い出に残るエピソードをいくつか教えて下さい

A.① 渡米訓練で感じたヘリコプターの難しさ

ホバリングを練習し始めたころは、「こんなの一生できない」と悩みました。

各科目を練習するときには、次から次へと壁にぶち当たり、こんなに難しいと思ってなかった・・・。と何度も思ったことを覚えています。

② 国内訓練全般

アメリカでの、機体に慣れて空中感覚をつけるという訓練スタイルと国内での訓練ではスタイルが大きく違いました。 国内訓練では論理的に冷静にフライトに向き合う必要があり、最初の頃は少し戸惑いました。

国内訓練ではフライトのみならず、人間性や生活から大きく向き合っていく必要があり、プロの世界なのだな。と思いました。

 

Q.この学校を人に勧められますか(その理由を教えて下さい)

A.① 他の学校を知っているわけではないので、詳しいことはわかりませんが、まず教育のレベルが高いと思います。 NFSでは免許を取得することが目的ではないことは、入学してすぐに気が付きます。 教官をはじめとしたスタッフさんの口からよく聞かれる言葉は「プロとして〇〇するためには」という言葉です。 それは、NFSでは事業用操縦士のライセンスを取得することに焦点を合わせているのではなく、その後のプロのパイロットとして仕事をしたときに生きる知識や、 意識、技術に重点を置いている事の表れだと思います。 免許を取得することは当然で、ただの通過点なのだという意識を強く持つようになりました。

② 東京ヘリポートという立地条件がとてもいい環境だと思います。 日本一のヘリポートで、現役のプロのパイロットが周りで仕事をしている中で訓練をすることは非常に緊張はしますが、とても強い刺激を受けます。 プロの方の仕事の空気感や実際の運用についてその姿を直接見ることができます。 また、空域も複雑であり、交通量も多いため東京ヘリポートでフライトしていること自体がとても勉強になります。